10月13日までお値下げします。
64000円→60000円
#しっぽのお人形
38cmくらいの可愛い市松人形さんです。
銘は、皆さんよくご存知の春水。
春水はむっつり顔が特徴ですが、この子は口角をちょっと上げて微笑んでいます。
穏やかで優しい癒し系のお嬢さんですね。
お顔に経年汚れがありましたので、できる限り落としてみましたが、さてどうでしょう。
額当たりにまだ少し残っていますけれど。
市松さん用の顔料を使った頬紅もさしておきましたので、ぬくもりのあるお顔に育ったかと思います。
調髪しておきましたので艶もあります。
髪はたっぷりめで、とかしたりお着替えしたりすると少し抜けます。経年並みです。
大正期のしっかりしぼの入った縮緬振袖を着せました。八掛けは朱赤の縮緬。
広袖で袖口に青い糸が結んであります。
袂が二重になっていて、なんと貴重な明治頃の草木染（木綿)が重ねられています。
色の合う着物の柄の中から一色取って、水色系の縮緬で結び帯をこしらえました。
蝶結びなので帯締めは不要なのですが、差し色に朱赤を入れてみました。
ここはお好みで、帯締めの代わりにアクセントとなる帯飾りを提げても可愛いと思います。
帯に色目の近いかんざしをつけてました。
趣味で手毬を作っていらっしゃる方にオーダーしたお品です。
答礼人形以降、昭和初期の市松さんはすっかり正装が定番になってしまいましたが、おすわりで飾るならむしろこんな町娘風のいでたちの方が親しみがわくのでは。
歌舞伎に出てくる良いとこのお嬢さんみたい。お供に守られながら、大江戸の町に繰り出し〜。
もっとも「弁天小僧」のように片肌脱いて男性に戻ったりはしませんが。
足袋はサイズの合う古いものを探してはかせています（写真18）。
よごれはありますが、こはぜのついた良い作りです。
昭和初期の作で時代感はあります。
アンティークドールに慣れておられない方は、写真を拡大して細部などもよくご覧の上、お迎えくださいませ。
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